「VODの複数アカウント機能って何だろう?家族と共有できるの?」
「複数アカウント機能のメリットとは?」
「複数のアカウントで同時視聴できるVODはどれ?」
こういった悩みに答えます。
VOD(動画配信サービス)は場所や時間を選ばず、手軽にドラマや映画などを視聴できるサービスとして、近年利用者が急増しています。
そんなVODサービスには、家族や友人で共有して利用する方法があります。
私はお姉ちゃんとVODを共有して、月額料金を割り勘にすることでコストを抑えています
このように複数人でVODを同時に利用する際には「複数アカウント機能」が必要になります。
今回は、複数アカウント機能とは何か、メリットや複数アカウント機能があるVODサービスについてまとめました。
VODの複数アカウント機能のメリットとデメリット
VODの複数アカウント機能とは、一つの契約で複数のアカウントを作成することで複数人で共有してサービスを利用できること。
複数アカウント機能のメリット3つ
①おすすめ作品や視聴履歴が家族のものと混ざらない。
VODサービスは、利用者が視聴する作品のデータからその人におすすめの作品を分析して表示しています。
例えば姉がジブリ作品、自分がディズニー作品を好んで視聴するとします。
同じアカウントを利用していると、2人の好みが混ざったおすすめが表示されます。
別々のアカウントを作っておけば、おすすめが広く浅くなってしまったり、視聴した履歴が共有される心配もありません。
②同時間に別々の作品を視聴できる
休みが同じ日になったり、好みが全く違うからそれぞれ別の作品を同じタイミングで視聴したい。
そんな時もアカウントを分けることで同時に視聴できます。
しかし、中には複数アカウントを作成できても同時視聴ができないVODもあります。
同時視聴ができないアカウントについては、本記事内の「複数アカウント機能が利用できるVOD4つ」のそれぞれのVODの説明をご覧ください。
③家族や友人と共有することで自分で払う利用料を抑えられる
1契約で複数アカウントがつくれるということは、1契約分の月額利用料で複数人がそのサービスを利用できるということです。
例えば、U-NEXTの場合、一度の契約で4つのアカウントが作成でき、ひと月に支払う利用料金は税込2,189円です。
2,189÷4=547.25といった計算になるので、1人あたり約550円でお得にU-NEXTを利用することができます。
複数アカウント機能を使えば、例えば兄弟3人でVODサービスを利用する場合、一度の契約で兄のアカウント、姉のアカウント、自分のアカウントを作れば、それぞれが個別にサービスを利用できるね。一人当たりのコストも抑えられるしお得だね。
そうだね。でも複数のアカウントが作れても、VODによっては同時に別々の端末でコンテンツを視聴できない場合もあるんだね。
その通りだね。VODサービスの共有利用を考えるときは、「複数アカウント機能」と「同時視聴」の2つの点に着目するといいね
複数アカウント機能のデメリット
複数アカウント機能のデメリットはそこまで目立つものはありません。
しかし、一つあげるとすれば、友人との共有を許していないVODサービスもあるという点です。
ほとんどのVODで複数アカウント機能は家族向けに作られています。
「友人との共有が禁止」と利用規約に明記されていないVODもありますが、恋人や友人は身内ではないためトラブルが発生するという例もあります。
共有する際は、トラブルが起きても責任を負うことをしっかり理解しておかなければなりませんね。
複数アカウント機能が利用できるVOD 4つ
VODサービスはたくさんありますが、すべてのVODが複数アカウント機能を利用できるわけではありません。
ここでは複数アカウント機能があるVOD4つについてそれぞれの特徴なども含めて紹介します。
- AmazonPrimeVideo:同時視聴にこだわりながらコストを抑えたい方に
- U-NEXT:親アカウント、子アカウントの区別あり。家族利用におすすめ
- Netflix:いくつアカウントを増やしたいかによってプランを選べる
- Hulu:視聴履歴やおすすめ作品を区別したい。プライバシー保護重視な方に
| Amazon PrimeVideo | U-NEXT | Netflix | Hulu |
---|---|---|---|---|
月額料金(税込) | 500円 | 2,189円 | ベーシック:880円 スタンダード:1,320円 プレミアム:1,980円 | 1,026円 |
作品数 | 非公開 | 20万本 (見放題18万本) | 非公開 | 6万本 |
複数アカウント機能 | なし | 親アカウント1つ 子アカウント3つ | ベーシック:1つ スタンダード:2つ プレミアム:4つ | 6つ |
同時視聴可能台数 | 3台 | 4台 | ベーシック:1台 スタンダード:2台 プレミアム:4台 | 2台(条件あり) |
AmazonPrimeVideo:同時視聴にこだわりながらコストを抑えたい方に
サービス名 | AmazonPrimeVideo |
月額料金(税込) | 500円 |
作品数 | 非公開 |
複数アカウント機能 | なし |
同時視聴可能台数 | 3台 |
AmazonPrimeVideoでは、複数のアカウントを作成することはできませんが、1つのアカウントで同時に3台で視聴することができます。
アカウントが分けられないため、視聴履歴がシェアするメンバーに公開されるところがデメリットですが、親子で使う場合は子供がどんなコンテンツを見ているかわかるのは安心ですね。
また、アカウントが1つのため、利用状況が把握しやすいのも良い点で、
例えば有料コンテンツを購入すると購入のお知らせが登録したメールアドレスに届くので管理しやすいです。
注意点としては、全く同じタイトルの作品は、同時視聴をすることができませんので、その点はご注意ください。
私は姉と共有していますが、姉は韓国ドラマ、私は戦争映画が好きなので好みは全く違います。
同時に見ることがあっても好みが違えばかぶる心配もありませんし、同じコンテンツを見るなら一緒に見るといいので不便はありませんよ。
U-NEXT:親アカウント、子アカウントの区別あり。家族利用におすすめ
サービス名 | U-NEXT |
月額料金(税込) | 2,189円 |
作品数 | 20万本 (見放題18万本) |
複数アカウント機能 | 親アカウント1つ 子アカウント3つ |
同時視聴可能台数 | 4台 |
U-NEXTでは、最大4つのアカウントを作れます。契約時に作る親アカウント1つと子アカウント3つです。
アカウント別に視聴できるので、1度の契約でできる同時視聴可能な台数は4台です。
子アカウントではR18+以上のR指定作品を表示しないほか、ポイント利用やコンテンツの購入の制限をかけることができます。
制限設定ができることもあり、親子での利用におすすめなのがU-NEXTです。
注意点としては、AmazonPrimeVideoと同じくに、アカウントが別々でも同時に全く同じタイトルの作品は視聴できないという点です。
コンテンツの内容を制限しながらも、子供たちに自由に使わせられるアカウントがあるのはいいよね。
しかも、ポイントや購入の制限があるのもいいね。子供たちに悪気がなくても、間違えて購入してしまうこともあるし、それが制限できるのは便利
Netflix:いくつアカウントを増やしたいかによってプランを選べる
サービス名 | Netflix |
月額料金(税込) | ベーシック:880円 スタンダード:1,320円 プレミアム:1,980円 |
作品数 | 非公開 |
複数アカウント機能 | ベーシック:1つ スタンダード:2つ プレミアム:4つ |
同時視聴可能台数 | ベーシック:1台 スタンダード:2台 プレミアム:4台 |
Netflixでは、プランによって作成できるアカウントの数が異なります。ベーシックの場合は1つ、スタンダードは2つ、プレミアムは4つまで作ることができます。
同時に視聴できる端末台数は、プランそれぞれのアカウント作成可能数と同じです。
プランによって値段が違うため、ご自身に一番最適な利用方法が選べるのがNetflixの複数アカウント機能の特徴ですね。
Netflixでは、プロフィールを複数作成することができます。
アカウント1つにつき、最大5個(うち1個はキッズ用)までプロフィールを分けられます。複数のプロフィールで同時にコンテンツを視聴することはできませんが、プロフィールを分けることによって、おすすめ作品が混同しないといったメリットがあります。
視聴履歴については、それぞれのプロフィールにわざわざ入らない限り、公開されることはありません。しかし、パスワードなどは設定できないため、他の人にも見られる可能性があるということは理解しておきましょう。
シェアする相手との生活リズムが違う人や、視聴履歴などを区別するだけで十分だという方は、ベーシックプランに入会してプロフィールを作り足して使ってみるのもいいかもしれませんね。
私は普段昼間にドラマをみたいなと思うけど、映太郎さんはお仕事が終わってから、夜によく映画を見てるわよね
そうだね。時間帯が別だし、同時に視聴するときはテレビに繋いで一緒に見るよね。だから、僕たち夫婦はベーシックプランに加入してプロフィールを作り足すだけでも十分だね
Hulu:視聴履歴やおすすめ作品を区別したい。プライバシー保護重視な方に
サービス名 | Hulu |
月額料金(税込) | 1,026円 |
作品数 | 6万本 |
複数アカウント機能 | 6つ |
同時視聴可能台数 | 2台(条件あり) |
Huluでは、最大6つのアカウントを作成することができます。
しかし、同時にストリーミング再生をすることは利用規約で禁止されています。
ストリーミング再生とは、簡単にいうとインターネットに接続した状態で映画などを再生すること、ダウンロードせずに映画を再生することを言います。
Huluで同時に映画などを視聴するためには、どちらかが映画をダウンロードしておく必要があります。
さらにその方法で同時視聴する際も、同時に視聴できる台数は2台までと決まっていますのでご注意ください。
Huluは生活リズムの違う友達と共有しています。同時に視聴することはあまりないし、それぞれのプロフィールにPINコードがあるからプライバシーは守られてるのよ
VODアカウントを友人と共有するのはOK?NG?
ここまで動画配信サービス(VOD)の複数アカウント機能についてお話ししました。
でも、共有ばかりされたらVODの会社も利益が減っちゃうし、家族との共有はOKでも友人との共有まで大丈夫なの?と心配される方もいると思います。
そこで、今回紹介した4つのVODについて、それぞれの利用規約を参考にして、友人との共有ができるかできないかを見ていきましょう。
AmazonPrimeVideo
Amazonでは、友人との利用のみならず家族との利用についても規約は特に明記されていません。
しかし、アカウントは複数作成できますが、共有する際も全ての利用の責任は契約した人が負います。
友人との共有の場合は身内ではない分トラブルが起きる可能性もありますので、注意して利用するか、家族内での共有にとどめるようにしましょう。
U-NEXT
会員は同居の親族が利用するためのアカウントを作成することができます。なお、会員は当社所定の方法により3人分まで(子アカウント)作成することができます。提携先会員は個別規定等に基づきます。
引用:U-NEXT利用規約 第27条(ファミリーアカウント)
U-NEXTでは複数のアカウントが作れる機能を「ファミリーアカウント」と呼んでいます。
その名前の通り、「利用規約では同居の親族が利用するための」と明記されているため、友人との共有は禁止されています。
そもそもU-NEXTのファミリーアカウント機能は、親アカウントが子アカウントを制限できる権限があり、友人との利用には向かない仕組みになっています。友人との共有はせず、ぞれぞれで契約するようにしましょう。
Netflix
4.2. Netflixサービスおよび当該サービスを通じて視聴されるコンテンツは、お客様の個人的な非商業的用途に限るものとし、お客様のご家庭以外の方と共有することはできません。
引用:Netflix利用規約 4.Netflixサービス
NetflixもU-NEXTと同じく、「ご家庭以外の方と共有することはできません」と利用規約に明記されています。
そのためこちらも友人同士での共有はせず、個別で契約するようにしましょう。
Hulu
お客様は、ご家族による利用等、お客様のアカウントのあらゆる利用について責任を負うものとします。お客様がご自身以外の方によるお客様のアカウントへのアクセスを許可した場合、お客様は当該利用者をして本利用規約を遵守させる責任を負うと同時に、利用者のHuluサービス上での行為について責任を負うものとします。
引用:Hulu利用規約 5.Huluアカウント
Huluでは、家族以外の人との共有については明記されていません。
ただ、AmazonPrimeVideoと同じく、友人と共有していて何かトラブルがあった際は、代表で契約した人が責任を負うことになる為、その点は注意しておきましょう。
Huluサービスのアカウントは、個人利用のみを目的とするものです。2つ以上のデバイスを同時に用いて、ストリーミングによって本コンテンツを視聴することはできません。
引用:Hulu利用規約 4.加入及び料金請求
また、少し矛盾しているようにも感じますが、「同時にストリーミング再生をする」という点については、上記のように不可であることが明記されています。
要するに、アカウントへのアクセスは誰でもできるが、同時に別々の機器で視聴することはできないということですね。共有する際には、それぞれで使う時間をしっかり決めて利用するか、どちらかが見たい作品をあらかじめダウンロードしておくようにしましょう。
まとめ
複数アカウント機能は、複数人で共有してコストを抑えながらも、視聴履歴や好みの流出もなく動画配信サービス(VOD)を楽しめる便利機能です。
動画配信サービス(VOD)の種類によっては、アカウントを分けることで同時視聴が可能になることもあるのでぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
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