「なぜ映画館にポップコーンはあるの?」
「ポップコーンの量が多いのはなぜ?」
「映画館でポップコーンを食べる?食べたら迷惑?」
今回はこういった悩みについてお答えします!
皆さんは映画館でこんな経験はないでしょうか?
映画館に入るとふわりと香るポップコーンの匂い。映画が始まるとスクリーンのCMにポップコーン。映画館から出るとき、出口のゴミ箱の中はポップコーンの容器がいっぱい。
私もふと思ったのですが、そもそも気づいた時から映画館にポップコーンというイメージはなぜなのでしょうか。
読み終わった後、あなたはポップコーンが映画館の救世主だと気づくでしょう。
そして、周りに迷惑と思われない映画鑑賞やポップコーンとのお付き合いもできるようになりますよ。
なぜポップコーンが映画館に定着したのか【2つの背景】
ポップコーンが映画館のスナックの主役に定着したことには、2つの背景があります。
【背景1】アメリカの歴史
1つ目はアメリカの歴史からです。
ポップコーンはアメリカで、紀元前3600年頃の遺跡から見つかっている程、昔から存在し愛されてきました。
乾燥したコーンがたまたま焚火に入り、弾けた物を先住民が食べたのが始まりといわれています。
また、現在でも生産量、輸出量ナンバー1のコーン大国はアメリカと言われるほど、アメリカの気候が栽培に適しており、ほかの土地でコーン栽培は浸透しにくかったと言われています。
1927年、アメリカではトーキー映画(音声付き映画)が一般化し、字の読み書きができない人でも見れるようになった映画は大衆の娯楽になりました。
その2年後1929年に、世界恐慌が起こります。その中で、原価が安価だったポップコーンは1袋5~10セント、およそ10円程(映画の入場料は30円前後)で購入でき、貧乏人でも味わえる幸せのお菓子でした。
そこに屋台商人が目を付けて売り始めます。
人通りの多い映画館の前で売ると、人々はコソコソと映画館へポップコーンを持ち込み、食べながら映画鑑賞を楽しみました。当時持ち込みを禁止していた映画館も、売り上げが伸びたことから、次第に持ち込み可能な映画館が増え、経営が傾いた映画館から次々にポップコーンマシンを導入してゆきます。
さらに第二次世界大戦が勃発、戦争で贅沢品と砂糖が手に入りづらくなり、甘未が無くなったことで、世間でポップコーンの販売が加速してゆきます。
塩やコーンも不足し、ポップコーン産業も少なからず打撃を受けましたが、すでに世の中ではポップコーン人気が定着し、変わらず愛されました。
【背景2】映画館の食品コスト
2つ目は映画館の食べ物のコストからです。
映画館の大切な収入原であるポップコーンは利益率が高いのです。一説によると90パーセント以上も利益が取れるといいます。
ポップコーンは元となる乾燥コーンは原価がとても安いです。
また、小さく軽い為、一度に多く仕入れられ狭い場所でも在庫の確保がしやすいです。さらに乾燥コーンは種類によって、1か月~10年と日持ちもします。
調理は、油が少量で熱するとコーン自体の水蒸気の膨張で弾ける為、余計な時間と油のコストがかかりません。
掃除も、軽いポップコーンはササっと掃き掃除で済みます。
つまりポップコーンは運搬や保存も、調理に掃除も人件費がかかりにくいということですね。
もし、映画館がポテトチップスを選んだらどうでしょう?
運搬時には袋に詰められて、大きさはかさばり一度に多く仕入れられず人件費もかかります。
調理も、揚げ物は油のコストがかかります。掃除の時は、油汚れが落ちにくかったり掃除代が高くつくでしょうね。
当時、世界恐慌にあったアメリカでは、一般市民の楽しみの一つが映画でした。
しかし映画は、大衆にとってはとても安い料金ではなく、世の中の不満も溜まっていたこともあり、作品が面白くなかった時に軽くて投げやすいポップコーンを、ブーイングでスクリーンになげつけていたといいます。
現在では、「映画といえばポップコーン」という文化は広告でイメージが定着しました。
チョコ、グミ → 溶けやすい、重たいので沢山仕入れられない、溶けたら掃除がしにくい。
アイス → 重い、運搬保存時に冷凍コストがかかる、こぼれたら掃除が大変。
パン → 運盤の冷凍コスト、保存時かさばる、掃除が大変。
チキン → 冷凍運搬と保存、匂いが出やすい。
ポップコーンは経営者には嬉しい、原価が安く、見た目も量も華やか、提供するまでのコストが低い最強のスナックなのです。
ポップコーンの量が多いのは2つの理由から
量が多い理由は、先述したポップコーンのコストやコーンの性質の主に2つです。
【理由1】 ポップコーンのコスト
ポップコーンの素、「乾燥コーン」は軽く小さいので在庫を大量に抱えておけます。
調理もコーンと塩、少量の油を入れて放置しても、数分でできる為一度に大量に作れます。
それをすくって容器に入れれば、華やかなポップコーンの出来上がりです。つまり簡単で大量に出来るので必然的に多くなります。
容器にたっぷり入れてもらうのを見ていると、お祭り気分で嬉しくなっちゃうな♪いつも見るこの量、お得感がある(笑)
ポップコーンを作ると、映画館側も必然的に量が多くなるということですね。
【理由2】コーンの性質
ポップコーンは、コーンをさらに小さく軽くした「乾燥コーン」が、ものによっては約20倍にも膨れてできあがります。
しかも、水分が膨張して弾けるため、揚げる調理も無しでローカロリー。
同じ100グラムでもカロリーが、ポップコーンで242カロリー、ポテトチップスで554カロリーと、ポップコーンは華やかで沢山の見た目に見えてこんなにもヘルシーなんです。
私は実際ダイエット中に罪悪感なく食べていました!
ただ、むくみにつながるので塩分と、脂肪の多いバターの量には気を付けて(笑)
こんなに大きく膨らみ、量が多いのではなく実は沢山あるように見えるのにヘルシーなんて、かなりお得感がありますよね。
ポップコーンが迷惑にならない3つの工夫
一方で世間では、ポップコーンの音や匂いが迷惑という声も目立ちました。
元々、音や匂いが少ないということでも選ばれてきたポップコーンですが、さらに工夫して付き合う方法があります。
ポップコーンと付き合う工夫3つ
- 音が出ない食べ方
- 匂いの出にくいフレーバーにする
- 映画ジャンルによって食べないという選択
1.ポップコーンは水分に弱い性質です。お口の中で閉じて食べてれば比較的音は出ません。
雨の日もポップコーンは湿気やすいので注意です(笑)。
2.ポップコーンは色々なフレーバーがありますが、ノーマルのポップコーンは香ばしい匂いしかありません。
そこで、バターを控えめにしてみると匂いが抑えられ、ローカロリーにもなります。
3.映画のジャンルによって食べない人も見受けられました。アニメやコメディはファミリー層も多いので遠慮せず食べる、シリアスで静かな映画は食事を済ませてきて、集中して観る方が居ました。
日本人も周りに配慮したり、マナーを大切にするよね。
映画館では周囲の人に時に配慮して、お互い楽しく映画を楽しみたいですな。
それでもポップコーン食べたいよ~!
そんな時こそ、家でもVODサービスで映画を見る事ができるよね。
僕のオススメは、コストコのレンジで作るポップコーン。
出来立てアツアツ、匂いや味も映画館のポップコーンにとっても近いよ!
今の時代、映画館では周りに配慮して、お家ではVODサービスで映画やポップコーンを楽しむとよさそうですね。
まとめ
今では広告などでイメージも定着して、気づいたらなぜか映画館の売店の主役になっていたポップコーン(笑)。
映画とポップコーンの関係は、元はアメリカの文化や映画の歴史から来ていて、映画館の貴重な収入源としてポップコーンが持つ利便性から一般化していったんですね!
時に量が多くて食べきれないポップコーン。しかしダイエット中にはローカロリーで、見た目もボリューミー。
私もですがポップコーン好きで食いしん坊さんは心も満たされますね!
今の時代、映画もポップコーンもシーンに合わせて、映画館かお家で楽しむかを選べる素敵な時代になりましたね。
もし、人込みやポップコーンが苦手でも、お家で好きな食べ物と映画鑑賞パーティーなんてワクワクします。
私も持っていますが、最近では、ポップコーンメーカーや何種類ものフレーバーパウダーなんかが通販で購入できて、気軽に映画館の様な出来立てポップコーンがお家でも作れますよ。
さらに、日本の映画館のポップコーンの種類とお値段もまとめられている記事があるよ!
皆さんも映画にポップコーン、ぜひ楽しんでくださいね!
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