・映画館でバイトをしたいけど、どんな仕事内容なの?
・映画館のバイトはどんな人に向いているの?
こういった悩みについて答えます。
映画好きの人なら、一度は映画館でバイトがしてみたいと考えてしまいますよね。
でも、どんな仕事内容なのかな、自分にもできるのかな、などを考えているとちょっと自信がなくなってきて、なかなか応募ができず一歩を踏み出せない、という人もいるでしょう。
そんな人のために、映画館のバイトがどんな内容なのか、またどんな人に向いているのかについてお伝えします。
映画館での仕事内容:大きく分けて3つ
映画館には、多くのスタッフが働いていますよね。
チケット売り場やフードカウンター、館内アナウンスや劇場案内係。
何だか仕事が沢山ありそうですね。
映画館での仕事内容は、大きく分けて3つあります。
- ボックス担当
- フロア担当
- 映写担当
それでは、仕事内容を一つ一つ詳しく見ていきましょう。
1.ボックス担当
- チケットの販売
- お客様の誘導や案内
- 機械操作の案内
- 3D映画上映時の注意点の説明
- お客様のリクエストにお答えする
チケットの販売やお客様案内が主な業務になります。
現在は機械での販売が主流になってきており、ネットで事前予約してこられるお客様もいるため、それほど忙しくはありません。
機械の操作案内であったり、3D映画であれば上映時の注意点の説明など、お客様案内が仕事の中心になってきます。
中には、お勧めの映画を聞いてこられるお客様もいるため、映画好きの本領を発揮できるでしょう。
多数の人員が配置される部署ではないため、お客様を待たせないように、的確に、迅速(じんそく)に対応していく必要があります。
混雑時には、機械に多くのお客様が並ばれることもあるため、並んでいるお客様の誘導や、空いている機械への案内なども重要な仕事になってきます。
2.フロア担当
映画館の中心的な仕事を任される部署といっていいでしょう。
仕事の内容は多岐(たき)に渡りますが、役割は6つに分けられます。
- 案内業務
- フードの製造・販売
- グッズの販売
- フライヤー(チラシ)の整理・ポスター提示
- シアターの清掃業務
- 夜のクローズ業務
1.案内業務
- シアターへの入場開始と上映開始のアナウンス
- シアター入り口でのチケット確認
- 上映シアターの案内
- 3D映画を観る時の注意点の説明
- 入場プレゼントの配布
シアターへの入場開始と上映開始のアナウンス、シアター入り口でのチケット確認、上映シアターの案内、3D映画を観る時の注意点の説明、入場プレゼントの配布などを行います。
シアター内に不審な人物がいないかチェックしたり、シアターの出入り口でのごみの回収なども行います。
シアターの入り口に立っているので、お客様から声かけられることが多いポジションです。
2.フードの製造・販売
- その日の来場客数を予測して、フードのストックを準備
- 他のスタッフと連携して、効率よく作業をこなす
- 同時に複数のフードやドリンクの機械を手早く使いこなす
- できるだけお客様を待たせないために、臨機応変に行動する
ポップコーンやホットドッグ、フライドポテトなどのフードの製造・販売、ドリンクの提供を行います。
ポップコーンは、その日の来場客数を予測してストックを準備しておいたり、複数の注文により早く対応するために、効率よく順序立てて準備したり、なかなか臨機応変な対応を求められるポジションです。
ヒット映画上映中の期間は、殺人的な忙しさになるようです。
次から次へと注文が入り、あれもこれもしなきゃいけない、この機械を回している間にそれをして、と立ち止まっている暇はありません。
忙しいときには、ある程度の経験がないと即戦力になれないかもしれません。
3.グッズの販売
- グッズの整理・陳列・管理
- レジ業務
自分が観たい映画のグッズなどに触れながら仕事ができる、楽しいポジションです。
人気俳優の映画が上映されているときや、グッズが多い子供向けの映画の上映期間中は忙しくなることがありますが、映画館の中では一番忙しくない、落ち着いて仕事ができる部署と言えるでしょう。
基本的に一人で任されることが多いため、責任重大です。
グッズとあわせて、前売り券の販売を任されることもあります。
4.フライヤー(チラシ)の整理・ポスター提示
- フライヤー(チラシ)の整理や配置
- ポスターやバナーの展示
- スタンディの組み立て・配置
- お客様の流れを予測した展示場所の工夫
次に上映される映画のフライヤー(チラシ)の整理や配置、ポスターやバナー(ポスターよりサイズが大きい布製のもの)の展示、スタンディ(段ボールでできた立体的なもの)の組み立てや配置といった仕事が主になってきます。
映画館の多くは、フライヤーをまとめて出しているスペースがあるので、上映のスケジュールに合わせて、入れ替えを行います。
映画ファンの中には、このフライヤーをコレクションしている人もおり、フライヤーが乱雑に散らかっていないか、話題の映画のものが目立つところに置かれているかなどにも気を配る必要がありますね。
スタンディと一緒に写真を撮るお客様もいるので、人の流れの邪魔にならないような場所に設置するよう工夫したりします。
お客様が映画への期待を膨らませ、この映画を観てみたいな、と興味を引くように、映画館のフロアを演出する役割であると言えるでしょう。
5.シアターの清掃業務
上映の終了時間に合わせて、シアター内の清掃を行います。
食べ物が床に落ちていたり、飲み物が座席においたままであったり、シートが元に戻されていなかったり、子供用のクッションが置いたままであったり。
片づけることはたくさんありますが、次の上映時間に間に合うように手早く行う必要があります。
次に入るお客さんが気持ちよく映画に集中できるように、細やかな心配りを行いながら作業することが大切です。
映画館は、汚れない素材を使った内装になっているので、汚れは簡単に落ちますし、仕事自体はそれほど難しくありません。
6.夜のクローズ業務
映画館では、一番最後のレイトショーが終わってからは、特に業務はありません。
最後のレイトショーの入場が終わると、少数のスタッフだけが残り、ほとんどのスタッフは退勤します。
残った少数のスタッフだけで、清掃や片付けを行います。
シフトによっては終電に間に合わないことがあるので、遠方の人は注意が必要です。
3.映写担当
映画上映のために、映写機の準備や調整、メンテナンスを行います。
現在は、デジタル化が進み、特別な技術は必要ありません。
しかし、映画館にとっては、最も重要なポジションであるためあるため、バイトで募集がかかることは珍しく、映写担当になれるのはごくまれです。
映画館のバイトに向いている人
映画館でのバイトは、どんな人に向いているのでしょうか。
まず、映画館での仕事には、どのようなものがあったのか、一度振り返っておきましょう。
1.ボックス担当
チケット販売や、券売機の操作案内、並んでいるお客様の誘導など。
2.フロア担当
①案内業務
②フードの製造・販売
③グッズの販売
④フライヤー(チラシ)の整理・ポスター提示
⑤シアターの清掃業務
⑥夜のクローズ業務
3.映写担当
映写機の準備、調整、メンテナンスなど。バイトで募集がかかることはほぼない。
もちろん映画が好き、映画にかかわるバイトがしたいという人にとってはとても魅力的な仕事です。
しかし、単純に映画が好きというだけでは、乗り越えるのが大変な仕事量になるポジションもあります。
それでは、映画館でのバイトに向いている人はどんな人かについてお伝えしていきます。
1.テキパキと効率よく、臨機応変に作業をこなせる人は【フード製造・販売部門】
暇なポジションよりガンガン動いていたい体育会系な人や、マルチタスクが得意な人は、フード製造・販売部門が適任です。
頭も体もフルに使って、どんどんお客様をさばいていき、達成感を味わいたいような人に向いていると言えます。
フロア担当のフードの製造・販売のポジションでは、混雑時には殺人的な忙しさになります。
ゴールデンウィークや土、日、祝日などの仕事量は半端ではありません。
即座の判断や瞬発力が必要とされ、効率や要領の良さが求められるポジションです。
迅速(じんそく)に動かないと、お客様を待たせることになり、満足してもらえません。
混雑時には、フードを頼むと多少は時間がかかるのは仕方がないとは思うのですが、隣の列はどんどん進んでいくのに、自分の列はなかなか進まない、という経験をしたことがあります。
待っているときに、「あのスタッフ、手際があまりよくないな。」とか、「あっちのスタッフの方が動きが早い!あの列にすればよかった。」など、無意識に観察してしまいます。
待ち時間が長くなると、イライラしてきてスタッフに八つ当たりしている人もいるよね。
列で待っているお客様も、テキパキと作業をこなしているスタッフの姿をみると、少し心も落ち着くでしょう。
機転を利かせて素早く対応する能力が求められる、ということですね。
2.人と接するのが好きで、自然と笑顔になれる人は【チケット販売や案内業務】
声のかけやすい親しみやすい人、笑顔で対応できる人、人と接するのが好きな人は、チケット販売や案内業務が向いています。
個人的には「スマイル0円」、の意気込みでいてほしいと思います。
どんどん入場してくるお客様に対応するため、流れ作業的になってくることもありますが、特に映画に期待を膨らませてわくわくしている子供に入場プレゼントを渡すときは、笑顔で一つ一つ丁寧に渡してほしいですね。
これから、楽しい楽しい映画の時間が始まるのですから、その特別な時間を台無しにしないためにも。
映画館のお姉さんが、かがんで「はい、どうぞ。」とプレゼントを渡してくれた時はうれしかったよ。
中には券売機の使い方が分からないお客様も大勢います。
機械の使い方が分からない時、映画館のスタッフがにこやかに対応してくれて、うれしかったわ。
話しかけやすい、フレンドリーなスタッフがいてくれたら助かるなあ。
困っているお客様の力になりたい、という優しさや、楽しく映画館での時間を過ごしてもらいたいという思いは、お客様には自然と伝わるものです。
このように、自然とお客様に寄り添い、笑顔で接することができる人に向いています。
3.マイペースにコツコツ働きたい人は【清掃・クローズ業務、フライヤー・グッズ販売担当】
押しかけるお客様に振り回されず、コツコツとマイペースに働きたい人には、裏方的な清掃・クローズ業務、フライヤー担当、グッズ販売業務が向いています。
一つの仕事に集中して、丁寧に作業していきたい人はこちらのポジションを希望されるといいでしょう。
純粋に映画が好きで、映画館の雰囲気を味わったり、好きな映画のグッズやフライヤーに触れて幸せを感じたいなら、こちらの部署がお勧めです。
まとめ
映画館での仕事内容や、どんな人に向いているかについてお伝えしてきました。
映画館でのバイトでは、「映画が好き。映画に関わる仕事がしたい。」という気持ちがあるのはいいことですが、映画愛だけでは乗り越えられない、殺人的な忙しさがあることは覚えておいた方がいいでしょう。
基本的には「接客」が主になってくるので、映画ファンであってもそうでなくても、人と関わることが好きであることが前提になってきます。
バイトを探す際には、是非参考にされてくださいね。
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