映画「海の上のピアニスト」を無料動画で見る!あらすじ・見どころもおさらい!

こういった悩みについて答えます。

「海の上のピアニスト」は、1998年10月28日にイタリアで公開された映画 (製作会社：メドゥーサ・フィルム) です。

監督・脚本は『ニュー・シネマ・パラダイス』で有名な、ジュゼッペ・トルナトーレです。

トルナトーレ監督にとって初の英語作品となる映画「海の上のピアニスト」は、公開後に多くの映画ファンを魅了し、第57回ゴールデングローブ賞、第12回ヨーロッパ映画賞ほか、数々の賞を受賞しました。

今回は、「海の上のピアニスト」の無料フル動画の視聴方法や、あらすじ、見どころについてまとめました！

「海の上のピアニスト」を見たい!DVDの発売日・動画配信日はいつから?

「海の上のピアニスト」は2020年11月18日より、ブルーレイ&DVDが発売されています。
（４Kデジタル修復版＆イタリア完全版）

完全版では、初公開当時、イタリア本国でしか上映されなかった40分以上のシーンが復活。
トルナトーレ監督が本当に描きたかった物語を、余すことなく楽しむことができます。

「海の上のピアニスト」は、ブルーレイ＆DVDで視聴することもできますが、動画配信サービス（VOD）での無料視聴の方がおすすめです。

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「海の上のピアニスト」のあらすじ

「海の上のピアニスト」のあらすじ

一枚のレコードに秘められた、たった一度の恋。
大西洋を巡る豪華客船の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。彼の名は1900=ナインティーン・ハンドレッド。世紀の変わり目を告げる1900年に因んで名付けられた。彼は船内のダンスホールでピアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と作り出していった。そんなある日、彼は船内で出会った美しい少女に心を奪われてしまう。彼女が船を去った後、断ち切れない彼女への想いから人生で初めて船を下りることを決心する…。

「海の上のピアニスト 4Kデジタル修復版＆イタリア完全版」 公式サイト

「海の上のピアニスト」のキャスト・スタッフ

【ネタバレなし】「海の上のピアニスト」の3つの感想・見どころ

ここからは、「海の上のピアニスト」の見どころを3つ、なるべくネタバレをしないようにお伝えします。

音楽とリンクした映像の世界

あなたの心に残る映画音楽はありますか？

私は「海の上のピアニスト」の『Playing Love』を真っ先に挙げます。

『Playing Love』は、主人公が、少女に恋をした瞬間に紡ぎ出した音楽です。

船上でピアニストとして暮らしていた主人公。
その腕前は、ジャズの創始者といわれるピアニスト、ジェリー・ロール・モートンを打ち負かすほどでした。
その噂を聞きつけたレコード会社の人間が、主人公の音楽を広めようと録音にやってきます。
周囲にうながされ、しぶしぶ蓄音機の前でピアノを弾きはじめる主人公。

冒頭は、いつもの超絶技巧による複雑な旋律がはじまるも、ある場面で一転。
窓の外にたたずむ少女を目にした瞬間、メロディはゆったりとしたものに変わります。
その旋律は、まるで少女に向けたラブレターのようで、素朴で温かさに満ちていました。

私は『Playing Love』を聴くと、自分の学生時代を思い出します。
大学生の頃、私はオーケストラ部に入っていて、毎日のように音楽に明け暮れていました。
当時、同じ楽器の担当で好きな先輩がいましたが、チキンな私はそれを表に出せませんでした。

音楽と心は不思議なもので、恋をすると音楽が変わることはよくあります。
例えば物語を音読するとき、登場人物の気持ちに合わせて声色も変わりますよね？
楽器も同じで、嬉しい気持ちで吹くと、音が本当に喜んでいるように変わるんです。

なので、主人公の恋する気持ちがついつい音楽出てしまう辺り、私はすごい共感しました。

「海の上のピアニスト」には、この他にも音楽と場面がシンクロするシーンが出てきます。

『Magic Waltz』 嵐の揺れる船内で、ピアノとダンスしながら奏でる楽しいワルツ。
『Nocturne with No Moon』海の声を聞いたという、後に主人公と少女をつなぐ男性との出会い。

脚本・映像より先に音楽をつくったというのも、納得です。

つかみどころのない主人公

映画「海の上のピアニスト」の主人公は、つかみどころがありません。
その心境を語る場面も少なく、映画を見る人の想像に委ねられています。

主人公は、船の中で育ち、生涯一度も外に出たことがありません。
幼い頃に育ての父を事故で亡くし、ピアノに没頭することで、才能を開花させました。

そんな変わった経歴をもつ主人公ですから、言動も一風変わっています。
船が嵐で大揺れする中、涼しい顔でピアノを弾いたり。
ピアニスト対決の場面では、初手で『きよしこの夜』を演奏して、相手をおちょくったり。

かといって、意思疎通がとれない人間かというと、決してそんなことはありません。
主人公が船を出ようとする場面では、彼を見送るために船の仲間が総出で集まります。
彼を幼い頃から見ていた船長は涙をこらえ、同僚らは「手紙書いてくれよ！」とはなむけの言葉。
主人公が、船の仲間たちから慕われていたことが、よく分かります。

なぜ、船の中に戻ったかは物語の最後に明らかにされるので、ここでは触れません。
ただその理由は、私たち丘の上の人間(=普通の人間)には理解しがたいものに思えます。
それが、主人公の特異さをいっそう際立たせ、この物語を印象深いものにしています。

そんなつかみどころの無さにモヤッとする人も、中にはいるかもしれませんね。
でも、私はこっちのほうが好きです。
人間は本来あいまいなものであり、その言動を全て説明できるほど単純なものではありません。

設定こそ浮世離れしていますが、ある意味リアルに人間を描いているように私は思いました。

自由に解釈できるラスト

映画「海の上のピアニスト」は、ラストシーンも印象的です。
ラストでは、主人公が船を降りなかった理由が、主人公の自身のことばで語られます。

「Keys begin, the keys end.
You know there are 88 of them, nobody can tell you any different.」
(ピアノのキーは、始めから終わりまで88キー。誰も異論はないだろう。)

「You get me up on that gangway and you roll out in front of me a keyboard of millions of keys,
millions and billions of keys that never end.」
(でも君は、俺を別の場所に連れて行き、目の前に何千・百万ものキーボードを広げる。)

「That keyboard is infinite.」
(そのキーボードは無限大だ。)

映画「海の上のピアニスト」より（訳は記事筆者）

ここで注目したいのは、そのセリフの抽象さ。
主人公らしい、と言えばらしいのですが、最初に聞いた時は正直 「はあ？」と思いました。

ラストについては、ネット上でも様々な解釈があるようです。

映画や物語に正解は無いので、その人なりの解釈があればいいと思います。
が、個人的には「自由に対する不自由さ」じゃないかと感じました。

「海の上のピアニスト」は、ヨーロッパ – アメリカ間を運行する豪華客船が舞台です。
時代は 1900年～1940年代後半で、3等船室にはアメリカへの移民が多く乗っていました。
物語冒頭では、海の向こうの自由の女神像に、乗客が「アメーリカ！」と沸き立つ様子が描かれます。

自由の女神は正に「自由」の象徴で、この物語におけるひとつのメッセージと考えられます。

1900年～1940年代後半といえば、第1・第2次世界大戦、世界恐慌があった時代。
近代から現代への変わり目であり、人々の生活が大きく変わった頃でもありました。

これまでの閉鎖的な農耕社会から、グローバルな経済社会への転換。
自由で広大な世界を目の前にあることを知りながら、激動の時代に翻弄されるその時代の人間。
自由と、不自由。

全ては思い通りになりません。
けれど、人間は自分の意思で未来を選択することができます。
船を降りるも、降りないも、その人次第。
あなたは降りますか？それとも…？

トルナトーレ監督に、私たちにそう問いかけられているように感じました。

「海の上のピアニスト」の世間の口コミ・評判は?

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「海の上のピアニスト」が気に入ったら見るべき、船やピアノを題材にした映画３選

タイタニック

言わずと知れた、194分の超大作・恋愛映画です。
ジャックとローズの船上シーンをマネした人も多いのでは？
沈みゆく船上で、最後まで演奏を続けるカルテットが印象的でした。

戦場のピアニスト

同じピアニストでも、こちらはナチス・ドイツ下のポーランドが舞台です。
ユダヤ人の大量虐殺が描かれており、時おり目をそむけたくなることも…
ピアニストとしての尊厳を失わず、ドイツ将校の前でピアノを弾くシーンは圧巻です。

ピアノの森

森に置いてあるグランドピアノを弾く少年というシチュエーションだけで、わくわくしてきますね。
子どもの頃にピアノを習っていた人なら、きっと弾いたことのある曲が見つかるはずです。

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