・興行収入と配給収入の違いは?
・興行収入が計算されるのはいつまで?
・ヒット作って興行収入いくらからなの?
こういった悩みにお答えします。
興行収入と言えば、劇場版鬼滅の刃が歴代興行収入1位になりましたね。
興行収入は数字が大きければ、ヒットして、大儲け!!。なんて華やかなイメージがある方もいると思います。
しかし、実は一概にそうとは言えないのです。
そして、興行収入のことを知るには、配給収入などの関連した流れを知ることが不可欠となります。
そこで、今回は興行収入関連のことを調べてみました。
興行収入のことを知ることで、映画についてもっと詳しくなれますよ。
興行収入と配給収入の違いは?
興行収入と配給収入はざっくりと
- 興行収入=私達が劇場で支払う作品ごとのチケット代収入
- 配給収入=映画館が興行収入から、配給会社に支払うお金
のことを指します。
以下でもっと詳しく解説していきます。
興行収入とは?
興行収入は、鑑賞をする際に、私達が劇場に支払った作品ごとのチケット代収入になります。
そして、その作品全体の収入になります。
この中には、グッズなど二次収入の金額は入りません。
興行収入は入場料×有料入場者数で計算できます。
お客さんがたくさん見てくれるとそれだけ、増えるんだね。
配給収入とは?
劇場側が興行収入から配給会社に支払うお金のことを指します。
配給会社に支払う金額は、作品により変わり、通常だと50%程です。
しかし大ヒット間違いなし!の作品だと、70%と配給会社が強気に出ることもあります。
ちなみに、国内で配給収入1位であるタイタニックは、興行収入が262億円。配給収入は160億円でした。すごい金額ですね!!
その配給収入を支払った残りが、劇場の収入になります。
そして配給会社は、配給収入から、配給手数料、プロモーションの経費を引いた分を制作会社に支払います。
これで、制作会社は制作費を回収できる訳です。
この構造をトップオフといいます。
興行収入が計算される期間はいつまでなの?
基本的には、ファーストラン(通常興行)までとなっています。
そのあと、続映となったりムーブオーバー(映画館を替えて上映すること)の分も興行収入に含まれます。
しかし、名画座(旧作の映画館を上映する映画館)の分は含まれません。
基本的に、上映している期間は興行収入に含まれるということになります。
劇場版鬼滅の刃の興行収入が2021年5月10日に全世界の興行収入は515億円、国内では399億円を突破して、400億円までもうすぐみたいだよ。
まだ、上映している映画館もたくさんあるし、もっと伸びそうだね。最終的な興行収入が今から楽しみ!!
ヒット作って興行収入いくらからなの?
一般的に総興行収入10億円が目安と言われています。
理由としては、日本映画製作者連盟が総興行収入10億円以上の映画を発表をするためです。
しかし実際には、10億円に興行収入が達したので、めでたしめでたし。というわけでもないようです。
なぜなら、10億に達したとしても制作費が回収した金額を上回った場合赤字になってしまうからです。
一般的に、興行収入は制作費の4倍無ければ黒字にならないと言われています。
そのため、DVDやグッズなどの二次収入のおかげで、黒字となるケースも往々にしてあるのです。
赤字にならないように映画を作るとクオリティが下がってしまうかもしれないし、でも黒字にするのは大事だしむずかしいね。
年間、上映本数は邦画だけでも300本〜500本程です。
そのうち、興行収入が10億円に達するものは約30本程になります。
ヒット作になれるのは約1割程度。狭き門ですね。
まとめ
- 興行収入は、私たちが劇場に支払った作品ごとのチケット代収入。配給収入は、映画館が興行収入から、配給会社に支払うお金
- 興行収入が計算される期間は、基本的に上映している期間
- 興行的成功は10億円が目安
映画においてのお金の流れを知ることができると、今までとは一風違った楽しみ方ができると思います。
興行収入だけでなく、製作費などにも注目してみると面白いですよ!!
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