映画「終戦のエンペラー」を無料動画で見る!あらすじ・見どころもおさらい!

こういった悩みについて答えます。

「終戦のエンペラー」は、2013年7月27日に公開された松竹映画です。

制作総指揮は、『真珠の耳飾りの少女』や『ハンニバル・ライジング』などで有名なピーター・ウェーバーです。

『ラスト サムライ』『バベル』などのキャスティング・ディレクターとして活躍する日本人女性プロデューサー・奈良橋陽子の企画を元に、ハリウッドが壮大なスケールで描く歴史サスペンス超大作です。

第二次世界大戦終戦後の連合軍占領下の日本を舞台に、昭和天皇が戦犯として裁かれることをいかにして回避したかをフィクションを交えながら描かれています。

日本での公開は2013年ですが、2012年9月に第37回トロント国際映画祭でプレミア上映されました。

アメリカで公開後は「日本の戦争責任を無視して美化している」と批判もあったようですが、日本での公開では2日間で興収1億8,316万6,700円（日本最終興収12億）、15万7,964人を動員し映画観客動員ランキング初登場第4位（当時）と大ヒットになりました。

今回は、「終戦のエンペラー」の無料フル動画の視聴方法や、あらすじ、見どころについてまとめました！

「終戦のエンペラー」を見たい!DVDの発売日・動画配信日はいつから?

「終戦のエンペラー」は2013年12月21日からブルーレイ&DVDが発売開始されています。

「終戦のエンペラー」は、ブルーレイ＆DVDで視聴することもできますが、動画配信サービス（VOD）での無料視聴の方がおすすめです。

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「終戦のエンペラー」のあらすじ

「終戦のエンペラー」のあらすじ

1945年8月、日本が連合国に降伏し、第二次世界大戦は終結した。まもなく、マッカーサー元帥率いるGHQ（連合国軍最高司令官総司令部）が上陸。日本は米軍の占領統治を経たのち、再び息を吹き返した。誰もが知っている、歴史の1ページである。 　だが、そこには、1ページではとても語り尽くせない、驚きの真実が秘められていた。すべては、マッカーサーが部下のボナー・フェラーズ准将に命じた、ある極秘調査から始まった。この戦争の真の意味での責任者を探せ──。それは日本文化を愛するフェラーズにさえ、危険で困難な任務だった。やがて、連合国、マッカーサー、フェラーズ、そして日本の元要人たちの思惑が激しく交錯するなか、謎がひとつひとつ解き明かされていく──。

終戦のエンペラー公式サイトより

「終戦のエンペラー」のキャスト・スタッフ

【少しネタバレあり】「終戦のエンペラー」の4つの感想・見どころ

ここからは、「終戦のエンペラー」の見どころを4つ、なるべくネタバレをしないようにお伝えします。

「誰が戦争を始めて、誰が終わらせたのか」

第二次世界大戦のきっかけとなった真珠湾攻撃の意思決定に天皇は関与していたのか、天皇は裁かれる立場であるのか、無罪でも有罪でも審判を下すには証言だけではなく文書としての証拠が必要だったのです。
連合国軍は戦争責任は天皇にあると決めつけてましたが、それらを裁くためには確たる証拠がありませんでした。

マッカーサー元帥は、部下のフェラーズ准将にこれらを調査すると同時に戦争犯罪人の一斉検挙を命じます。

日本にも戦争に関した映画はいくつもあり、戦争の悲惨さ、残虐さ、日本兵士の忠誠心は数多く描かれていますが、この「終戦のエンペラー」の様に、戦争の悲劇だけではなく戦争が始まった理由、どう終わらせたのか、そして戦争を起こした責任は誰にあるのかをストレートに問う物語は初めてです。これはハリウッド映画ならではの目線ですよね。

アメリカ人には理解できない偶像的存在とも言える天皇、絶対的な忠誠心、日本人なら疑問にも思わないような観点からを描いた物語は、アメリカ人の目線や想いが凄く伝わりました。

アメリカから見た終戦後の日本という描かれ方だけではなく、かといって決してアメリカに都合よく描かれている物語でもないと感じました。

「天皇にどれだけの責任があったかは分からない。しかし戦争を終わらせたのは天皇である」
フェラーズがマッカーサーに告げたこの言葉がどういう意味を持つのか。それは本編を観てその目で確かめてください。

フェラーズの苦悩と日本文化への敬意

フェラーズは日本特有の白黒つけないグレーな表現に苦悩します。

天皇陛下に開戦意思があったのかを調査をしていく中で、フェラーズは戦争に関わった要人たちと会うことになります。
要人たちの「名誉ある死(自決)」を何としても食い止めるために奮闘するのですが、「自決することの意味」や「命をもって償う」という事がなぜ名誉になるのかフェラーズは分かりません。

しかし、鹿島大将や要人たちと関わっていく中で日本人とは、日本が誇るものとは、そして天皇陛下への想いや忠誠心を知ることになり、フェラーズはその精神性を理解しようと努めるのです。
「責任、有罪や無罪という概念では括れない日本の精神性」「正義とはなにか」フェラーズには理解しがたい事ばかりですが、投げ出すことなく要人たちに向かっていきます。

日本文化特有の白黒つけないグレーな表現や「本音と建前」に翻弄されながらもフェラーズが次第に敬意をもちだす場面は、日本人としても同じような気持ちになります。

御前会議では天皇陛下が「お気持ち」のほのめかしだけで要人たちはグレーな証言しかしないので、フェラーズ同様に「結局どうなんだ？なぜ言わないんだ？」という思いになりました。

天皇陛下のお立場を守りたい思いは理解できます。しかしそれだけではない想いというのが紐解いていくうちに分かってくるのです。要人たちが話す言葉やその意味がフェラーズを通して分かるにつれ、日本人でも知らなかった本当の日本を知ることになります。

昭和天皇とマッカーサーの1枚の写真。歴史的瞬間の本当の意味

確たる証拠がなく、証言だけしかないまま時間は過ぎていくばかりですが、調査する猶予はたった10日間しかありません。
困惑するフェラーズに木戸が「陛下は自分の思いに賛同してほしい」と自分のお言葉で言ったと証言します。
天皇は戦争を終わらせたかったとフェラーズは確信しますが、これはあくまでも証言に過ぎません。

マッカーサーが求めるのは形としての証拠。これでは審判にかける要素にはならないと突っぱねるのかと思いきや、報告書を読むうちにマッカーサーは天皇という人物像に興味を抱きます。天皇との会談を求めるのです。
そして、誰もが知っている運命の1日が実現することになるのですが、あの日、あの瞬間、二人が何を語り平和的解決が出来たのかはあまり知られていません。

アメリカ大使館で行われた会談からは何とも言えない緊張感が映画を通して伝わります。
天皇とマッカーサーの二人に日本とアメリカの将来がかかっているんですから、現実はもっと緊迫していたでしょう。

陛下はしっかりと自分のお言葉でマッカーサーに想いを伝えます。
この瞬間、マッカーサーは一瞬で陛下に完敗感服するんですが、私も同じような感情になりました。

「天皇陛下万歳」で自ら命を絶った兵士や国民、昭和天皇に関しては諸説ありますが、これは決して天皇陛下自身が望んでいた事ではなく、天皇とあるべき人も一人の人間だったんだな、と感じずにはいられませんでした。
絶対的な存在の天皇陛下とは実は私たち国民が作り上げてきただけなのかもしれませんね。

歴史的瞬間の1枚の写真。「終戦のエンペラー」でも写真撮影のシーンがありますが、これは誰もが1度は見たことのある有名な写真です。
実は、本来ならあんなに近い距離でのお写真はタブーなんだそうですが、更にマッカーサーは陛下に握手を求めました。

側近や関係者が制止しようとしましたが、陛下は側近たちにそっと首を振り快く握手をしました。
会談が実現したことによって、二人の心が寄り添い平和的解決が現実となった瞬間です。
陛下を出迎える事をしなかったマッカーサーが、見送りをしたシーンはマッカーサーの陛下に対しての敬意が伝わりジーンと胸が熱くなるものがありました。

政治的物語だけではなく恋愛も心にしみる

フェラーズにはかつてアメリカで恋に落ちた日本人のあやという恋人がいました。
あやは第二次世界大戦が始まるのでフェラーズには何も告げずに帰国してしまうんです。これもまた日本人らしい去り方ですよね。

戦争が始まればお互いが敵国になってしまう。ましてやフェラーズは軍人です。あやがフェラーズを想って身を引いた気持ちがとても切ないです。しかしフェラーズはマッカーサーと供に来日を果たし、ずっと想っていたあやを探します。

フェラーズがあやから日本の文化を学び日本を深く愛するように、あやもまたアメリカの文化を尊重してお互いの共通点を見いだし、尊敬しあっている姿は恋愛に国境はないという事がはっきりと伝わります。

この恋愛の脚色は賛否ありますが、戦争によって引き裂かれた恋や想いは国の違いなど関係なく、日本でも多くの人が傷ついてきたのも事実です。戦争の残酷さを知るうえで必要なエピソードだと私は思いました。
戦争映画といえば家族愛が多く描かれていますが、この様な異国同士の恋愛は戦争を題材にした映画では珍しいですよね。

戦争や政治だけではなく恋愛も含めて、戦争の残酷さや無意味さ、戦争に対しての天皇陛下の想いを知った映画でした。
政治的駆け引きより正義と真実にどう向き合うかがいかに大切かを感じます。

日本人ならぜひ一度観て何かを感じとって欲しいです。

「終戦のエンペラー」の世間の口コミ・評判は?

#終戦のエンペラー（2013）

日米双方に公平な視点で描かれていたせいか、最後までとても心穏やかに観賞することができた。役者のキャスティングも素晴らしかったが、監督にイギリス人を起用したプロデューサーの思惑が見事成功したと言える。 pic.twitter.com/0zQFLM64CG

— タカスミエコ (@catbossgon) August 8, 2020

「終戦のエンペラー」面白かったー！色々思うところあるけどうまく言えません(^^ゞとにかく後半クライマックス、片岡孝太郎さん演ずる昭和天皇のお言葉には、涙がこみ上げて…うぅ。(/_;) この映画、もう一度観たいかも http://t.co/tzB6lxEbcS #終戦のエンペラー

— さちらも (@sachilhamo) July 30, 2013

#終戦のエンペラー を観た。…驚いた。アメリカ映画なのにこんなに日本寄りの内容だなんて。日本本土への大空襲で虐殺された人数や、先の大戦で日本が奪ったとされる領土は元々欧米諸国が奪った植民地だったことにもちゃんと触れていて、戦時中の先帝陛下の難しいお立場にもちゃんと触れられていた

— たま (@tama44697988) July 30, 2013

「終戦のエンペラー」が気に入ったら見るべき映画

日本のいちばん長い日

「日本のいちばん長い日」あらすじ

太平洋戦争末期、戦況が困難を極める1945年7月。連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。降伏か、本土決戦か―。連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾、結論は出ない。そうするうちに広島、長崎には原爆が投下され、事態はますます悪化する。“一億玉砕論”が渦巻く中、決断に苦悩する阿南惟幾陸軍大臣（役所広司）、国民を案ずる天皇陛下（本木雅弘）、聖断を拝し閣議を動かしてゆく鈴木貫太郎首相（山﨑努）、ただ閣議を見守るしかない迫水久常書記官（堤真一）。一方、終戦に反対する畑中少佐（松坂桃李）ら若手将校たちはクーデターを計画、日本の降伏を国民に伝える玉音放送を中止すべく、皇居やラジオ局への占拠へと動き始める・・・。　
引用：日本のいちばん長い日　松竹公式サイトより

「日本のいちばん長い日」は終戦のエンペラーとは違う角度からのストーリーではありますが、どちらにも共通するものがあるので両方を観て初めて分かる事があります。
観終わって率直な感想は、「戦争はいかなる人も変えてしまう怖いもの」忠誠心も一歩間違えば歪んだ思想となり凶器にもなる。しかしそれもまた戦争の被害者。戦争はただ被害者を作り出すだけの無意味な事だと感じずにはいられませんでした。

この映画は実際に起こった「宮城事件」を題材にした物語です。
「日本のいちばん長い日」はその日、誰が、何を思ってそのような行動に出てしまったのか。そして、誰がどんな思いでクーデターを止めようとしたのか。天皇陛下を含め、関わる全ての人間が命懸けで守り抜いたものが何だったのかを知ることが出来ます。

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