映画館での障害者割引が知りたい!
確認に必要なものは?
付き添い者も割引になるの?
このような悩みにお答えします。
この記事の結論
- 映画館では、障害者割引を使うと、通常料金1,800円~1,900円が1,000円に割引されます。
- 3D、4DXおよびIMAX上映の場合は、差額料金が必要になります。
- チケット購入や入場の際には、身体障害者手帳の提示が求められます。他にも療育手帳、精神保健福祉手帳、障がい者手帳アプリ「ミライロID」など、確認できるものがあればOKです。
- 付き添い者は映画館によって1~2名まで1,000円に割引されます。
今回は、主要な映画館での障害者割引や、付き添い者は何人まで割引なのかを調べてみました。
また、視覚や聴覚に障害のある人でも映画を楽しめる、「バリアフリー上映」についても調べました。
障害を持つ人も持たない人も、みんなで映画を楽しめたら、素敵ですよね。
障害者が身近にいなくても、知ることがバリアフリーにつながります。
ぜひ最後まで読んでもらえたらうれしいです。
主要映画館の障害者割引
国内の主要なシネコン(同一の施設に複数のスクリーンがある映画館)の障害者割引と、付き添い者の人数を調べてみました。
シネマシティ以外は、障害者の年齢に関係なく、1,000円になるんですね。
シネコン名 | 通常料金※ | 障害者割引 | 付き添い者 |
---|---|---|---|
イオンシネマ | 1,800円 | 1,000円 | 2名まで1,000円 |
松竹マルチプレックスシアターズ | 1,900円 | 1,000円 | 2名まで1,000円 |
109シネマズ | 1,900円 | 1,000円 | 2名まで1,000円 |
TOHOシネマズ | 1,900円 | 1,000円 | 1名まで1,000円 |
ユナイテッド・シネマ | 1,800円 | 1,000円 | 1名まで1,000円 |
テアトルシネマ | 1,800円 | 1,000円 | 1名まで1,000円 |
ティ・ジョイ | 1,800~1,900円 (映画館による) | 1,000円 | 1名まで1,000円 |
シネマサンシャイン | 1,900円 | 1,000円 | 1名まで1,000円 |
シネマシティ | 1,800円 | 1,000円 (高校生以下は900円) | 1名まで1,000円 |
※通常料金:ここでは、「一般」料金で、レディースデーやレイトショーなどの特別な割引のある日時を含まないものとします。
話がずれちゃうけど、通常料金が地味に値上げしてるのが気になる。
付き添い者は最大2名まで割引になる
上の表でわかるように、付き添い者も割引が適用されます。
介助が必要な障害者の場合は、付き添い者は必須です。2名まで適用される映画館もあって、心強いですよね。
付き添い者=誰でもOK
付き添い者は、介助の資格が必要なわけではなく、どのような方でも割引の対象です。
「家族や親族でないと適用されない」などの決まりもなく、友達や大切な方と一緒に行っても大丈夫。
映画館で必要なこと
- 割引に必要なのは「障害者手帳」
- 手帳の提示はチケット購入と入場時
- 手帳を忘れた場合は適用外
障害者割引を使うのは、簡単です。
難しい手続きは必要ありません。お手持ちの障害者手帳があればOKです。
いつ手帳を提示するのか、忘れた場合は、など、さらに掘り下げて説明します。
順番に説明してくね。
割引に必要なのは「障害者手帳」
障害者割引を適用するには、障害者手帳が必要になります。
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神保健福祉手帳
- 障害者手帳アプリ「ミライロID」
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の3種の手帳の総称が「障害者手帳」といいます。
加えて、障害者手帳アプリ「ミライロID」も、障害者手帳とみなされる映画館があります。
ここで大事なポイントは、等級は関係ないということだね。
手帳の提示はチケット購入と入場時
窓口でチケットを購入する時や、入場の際にチケットと一緒に上記の手帳の提示が必要になります。
障害者手帳アプリ「ミライロID」には未対応の映画館もありますので、事前に確認しておけば安心です。
インターネットでチケットを予約した場合も、入場時に手帳の提示を求められるケースがあるようです。
手帳を忘れた場合は適用外
残念ながら割引対象外となる場合があります。
チケットと一緒に携帯するなどして、忘れないように気を付けてくださいね。
【おまけ】バリアフリー上映を知ろう
「見えない」「見えにくい」「聞こえない」「聞こえにくい」方が、いつでもどこでも映画が楽しめるよう、携帯機器(スマートフォン、タブレット)とイヤホン・メガネ型端末を使って音声ガイド・字幕ガイド付きでご鑑賞いただける上映です。
障害者割引は適用しませんが、視覚や聴覚に障害があっても、専用のアプリを使って映画館で映画を楽しめる「バリアフリー上映」について調べてみました。
対応作品には、「メガネによる字幕ガイド」「スマホによる音声ガイド」という上記のトレードマークが付いています。
専用のアプリをスマホにダウンロードするだけ
バリアフリー上映の利用は、とっても簡単。
上映時間までに専用のアプリで映画情報をダウンロードしておくだけ。
映画上映中に音声や字幕で鑑賞のサポートが受けられます。
現在、「HELLO! MOVIE」「UDCast」という2つのアプリがあります。
これらのアプリをスマホにダウンロードするだけで、鑑賞料金以外に追加料金はかかりません。
ただ、「HELLO! MOVIE」と「UDCast」それぞれで対応する作品が異なるので、観たい作品がどちらのアプリに対応しているか、確認が必要です。
こんなアプリがあるなんて、全く知らなかったよ。
HELLO!MOVIEを例にあげて、簡単に説明するね。
「HELLO! MOVIE」をちょっとだけ紹介
HELLO! MOVIEとは、スマートフォンやスマートグラス等で、映画の字幕や音声ガイドが楽しめる無料アプリです。
映画館の「バリアフリー上映」実施日には、このようにアプリを使って映画を楽しむことができます。
バリアフリー上映は、誰でも使える!
このバリアフリー上映は、障害者だけでなく、日常生活では視覚・聴覚に不便を感じない人にとってもうれしいサービスなんですよ。
例えば、専門用語が多い医療系や犯罪サスペンスは、セリフが難解で早口だったりします。
邦画でも字幕が欲しい、と感じた経験がある人も多いのでは。
ただ、バリアフリー上映は、周りの方の理解がないと思わぬトラブルに発展しかねません。
映画を楽しむ方は、上映中にスマートフォンを手に持つことになりますし、音声ガイドの利用ではイヤホンも装着します。
通常だったら、映画鑑賞中にスマホは厳禁だからね。
みんなが気持ちよく映画を観られるように、以下のことにも気を付けよう!
・劇場内で携帯機器をご使用になるお客様がいらっしゃいます。
新宿ピカデリーHPより引用
・白杖(はくじょう)をご使用の方や、補助犬(盲導犬、聴導犬)をお連れの方がご鑑賞される場合がございます。
・補助犬(盲導犬、聴導犬)は充分な訓練を受けていますが、声をかけたり、触ったりしないでください。
まとめ
障害者割引について、今回記事を書く上でいろいろ調べましたが、知らないことばかりでした。
中でもハッとさせられたのが、この方のツイート。
障害を持つ方も、持たない方も、小さい子供連れも。
みんなが一緒に映画を楽しめて、笑ったり、泣いたり。終わった後は周りの席の人と感想を言い合っちゃうような。
そんな優しい世界になったら、素敵です。
最後まで読んでくれて、ありがとう!
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