【映画好きのわたしが伝える】おさえておきたい映画賞①アカデミー賞とゴールデングローブ賞

こういった悩みにお答えします。

映画にはたくさんの賞がありますよね。

もちろん賞に輝かなくても、人生を変えるような心を打つ作品はたくさんあります。
でももし観る映画に悩んだとき、1つの基準になるかも知れないので、そんなときに「おさえておきたい映画の賞」をチェックしてみることをおススメします。

今回は第１弾として、アカデミー賞とゴールデングローブ賞についてご紹介します。

アカデミー賞とゴールデングローブ賞のそれぞれの特徴と過去の受賞作品、また知っているとちょっと面白い「意外に受賞していないスターや監督たち」をまとめてみました。

映画の雑学にぜひお役立て下さい。

映画最高峰！アカデミー賞

• 審査員：6000名以上の映画芸術科学アカデミー会員（映画産業で働く人々）
• 開催月：毎年2月～3月（2021年は4月に延期）
• 開催場所：ロサンゼルス

アカデミー賞の過去の受賞作品

アカデミー賞の特徴

世界最大級の映画の祭典であり、最も権威のある賞とされています。

受賞するとその後の興行成績を大きく伸ばすため、毎年激しい賞レースが繰り広げられています。

またアカデミー賞を受賞した俳優はオスカー俳優と呼ばれ、一夜にしてトップスターになる人もいます。
「ローマの休日」で主演女優賞を受賞したオードリー・ヘップバーンもその１人でした。

最近の受賞作品の特徴は、マイノリティーな人々や差別、異なる文化的背景を映し出すような多様性のある作品が求められています。
ただエンターテインメントとしての出来栄えや品格も重視されており、ある程度の興行成績が影響して候補の基準にもなっています。

アカデミー賞における日本の受賞歴

映画最高峰のアカデミー賞ですが、これまで多くの日本人や日本の作品が評価されてきました。

最近では「鬼滅の刃　無限列車編」が有力視されていましたが、惜しくもノミネートされませんでしたね。
ですが、日本のアニメ部門（短編・長編）は特に多くの受賞とノミネート歴があります。

ジプリ作品だけでも「思い出のマーニー」「かぐや姫」「風立ちぬ」「ハウルの動く城」とノミネートされ続けていますが、ついに「千と千尋の神隠し」で受賞を果たしました。
宮崎駿監督はアカデミー賞の名誉賞も受賞しています。

アニメ部門以外では1986年黒澤監督の「乱」が日本映画界において最多4部門ノミネートされ注目を集めました。

1955年「宮本武蔵」と2009年「おくりびと」は国際長編映画賞（旧・外国映画賞）を受賞し、この受賞をきっかけに多くの国で公開されました。

意外に受賞していないハリウッドスターや監督たち

あの大スターのレオナルド・ディカプリオは、実はこれまで5回アカデミー賞にノミネートされてきました。
「次こそは！」と毎回期待されながらも受賞ならず、ようやく2016年「レヴェナント　蘇えりし者」で悲願の受賞を果たしたときは、多くのファンが歓喜にあふれました。

また最近ではブラッド・ピットもノミネート4回目となった2020年「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で見事、助演男優賞に輝きました。
同じ2020年「ジョーカー」では、ホアキン・フェニックスが4回目で主演男優賞を受賞しました。

普段は「アカデミー賞で自分のキャリアを評価されたくない」なんて尖ってる俳優たちも、実際に受賞となるとその喜び様が授賞式の壇上からヒシヒシと伝わってきます。

でも実は何度もノミネートされながらも、まだ受賞していない意外なハリウッドスターや監督たちがいます。

◆トム・クルーズ

ハリウッド随一のドル箱スターですが、3回のノミネート歴があるにも関わらず受賞していません。
特に「ザ・エージェント」ではコミカルな演技が話題となり、アカデミー賞の大本命と期待されていました。
演技の幅の広さが認められていますが、アイドルスター出身というイメージがなかなか払拭されないのかも知れません。

◆ジョニー・デップ

毎度強烈な個性を炸裂させた演技で、作品を印象的に色付けしています。
ジョニー映画という１つのジャンルを確立させてもいいような極めた世界を演出してくれていますが、3回ノミネートされるも無冠のままです。

◆エド・ハリス

重厚な社会派ドラマの出演が多く、味のある渋い役柄を演じてきました。
70歳となった今は名優と評されていますが、4回ノミネートされるも受賞していません。

◆マット・デイモン

実力派俳優でプロ意識の高いマットは話題作の出演が多く、作品選びも定評があります。
「オデッセイ」ではかなり有力視されていましたが、3回のノミネートのまま受賞していません。
（脚本賞では受賞しています）

◆ロバート・ダウニー・Jr.

「アイアンマン」で有名ですが、コミカルで気味の悪い役柄を演じたら天下一品です。
1992年「チャーリー」ではチャップリン役を演じ、まさに本人が蘇ったかと思う見事さでしたが、チャーリー含め2回のノミネートで受賞していません。

◆グレン・クローズ

何と8回もノミネート歴を持ち、もはやアカデミー賞の常連化しています。
アクの強い役柄が印象的ですが、今年度（2021年）もノミネートされ、いよいよオスカー俳優になるのか注目されます。

◆アネット・ベニング

大物女優としての貫禄も備わってきましたが、いつまでも妖艶な魅力があります。
舞台仕込みの演技力は高く評価されていますが、4回のノミネートで終わっています。

◇スタンリー・キューブリック監督

「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」など映画史に名作を残した鬼才監督です。
そのカルト的な世界の演出はどの映画にもいまだ観られない芸術性や哲学性がありますが、ノミネート5回されたまま逝去されてしまいました。

◇リドリー・スコット監督

「エイリアン」「グラディエーター」「ハンニバル」と、娯楽やサスペンス、社会ドラマや歴史など数多くの大作を手懸けてきました。
彼の監督作品を見たことがない人はいないのではないかと思うほどですが、３回のノミネートで受賞していません。

◇クリストファー・ノーラン監督

「ダークナイト」「インターステラー」「ダンケルク」などメガヒットを次々と送り出し、今、世界が最も注目する監督です。
その妄想感強めなオリジナルストーリーは天才的才能を見せていますが、脚本賞では2回、監督賞では１回のノミネートのみです。

アカデミー賞の前哨戦！ゴールデングローブ賞

• 開催国：アメリカ
• 審査員：ハリウッド外国人映画記者協会（HFPA）の会員
• 開催月：1月
• 開催場所：米ロサンゼルスのビバリーヒルトン・ホテル

ゴールデングローブ賞の過去の受賞作品

ゴールデングローブ賞の特徴

アカデミー賞の影に隠れがちですが、ゴールデングローブ賞も注目したい代表的な映画賞です。

実はアカデミー賞より前に開催されるゴールデングローブ賞は、その賞の結果がアカデミー賞に影響するとも言われています。

審査員はジャーナリストが中心になっているので、大衆受けしやすいドラマ作品が選ばれやすい傾向にあります。

またアカデミー賞と違うのは、映画だけではなくテレビドラマ部門もあるところです。

まとめ

いかがでしたか。

2021年のアカデミー賞は4月26日に開催されます。

ゴールデングローブ賞で作品賞を受賞した「ノマドランド」はアカデミー賞でも有力視されています。

また、グレン・クローズがついに悲願の受賞となるのか、注目したいところですね。

過去の受賞作品はVOD（映画動画配信サービス）で観れるので、ぜひご覧になってみて下さい。